今回のテーマは「すでに結婚に至った女性へのインタビュー」。テーマを聞いてすぐに筆者の頭に浮かんだ人は友人のオリビアさん(仮名、43歳)!
本テーマでオリビアさんにインタビューをしたいと思った理由は、筆者の周りの中でもとびきり幸せそうな結婚生活を送っているカップルの一人だったから。もうすぐ結婚20周年を迎えるオリビアさんご夫婦は、傍目で見ていても本当に仲良しでよいパートナーという印象を受けていたからです。そんな彼女に結婚にいたるまでや良きパートナーの秘訣を伺いました。
・旦那さんと結婚に至るまでの話を聞かせて下さい。
旦那とは大学学生時代の同級生でした。改めて振り返ると長いつきあいになってきましたね(笑)。彼の仕事は数年ごとに転勤があって、「彼の異動に合わせながら二人が一緒に入れるにはどうしたらよいか」って二人で考えたときに、自然と「結婚しよう」という風になりました。わたしは子どものお世話やしつけを教育する「ナニー」のお仕事をしています。ナニーという仕事では元雇い主から「紹介」されて、そのおかげで次の仕事につながることがよくあるので同じ場所に長く住んでいる方が有利といえば有利なんですが。とはいえナニー向けのエージェントもたくさんあるし、エージェントに登録すれば場所が変わっても続けられるタイプのお仕事です。だから自分の仕事をあきらめずに彼の異動に合わせやすかったというのはありますね。
・パートナーシップについて。
わたしたちは「とてもよいパートナーシップを築いているね」なんてよく言われますが、よいパートナーでいれるのも彼が人間として「いい人」だから、につきます。わたしが彼と結婚してよかったと思う理由も同じです。つきあっていたときは「タイプ」や「好み」という観点から彼を好きになり結婚しましたが、長い間生活を共にしてくると一緒にいる人が「いい人」かどうかは、異性としての魅力以上に重要になってくると思いました。もちろん結婚するときにはそんなことまで思っていなかったですよ。
生活をしていくなかで、調子がよい又は悪い時期や、機嫌がよい、悪い日があるのは当然です。そんなときに、人間として優しい人なら一番近くの一番大切な人に失礼な態度をとりませんが、甘えた考えの人ならどうしても近くにいる人に「あたって」しまいますよね。そういう意味で彼は成熟しているし、優しさを持つ人だから、二人の関係が円滑に進んでいるのだと思います。
それに一緒にいる人が人として優しいと、何かあったときに話をしたいってなると思うんです。夫婦としてお互いを信頼できる立場に育てていくためには、コミュニケーションって欠かせないですが、そもそもコミュニケーションを取りたいって思わせてくれる人でないとダメですよね。だから結婚生活で大事なのは、異性うんぬんの魅力と同じくらい、その人の人間としてのありかたが関係してくると思います。
・結婚生活がうまくいく秘訣はありますか?
私の方で意識していることは、「家を快適な状態にしておくこと」です。仕事に行く前に片づけてしまって、帰宅したらすぐリラックスできるようにしています。ちょっとしたことなんですが意識しないとできないこと、だからやると決めてやっています。彼はクライアント先を訪問するときなど一日に何時間も車の中で過ごすこともあるので、帰ってきたときに家が快適な状態でいるって大事かなと思って。一緒に過ごす空間が整っていると、気持ちも落ち着きますしね。これは二人のためでもありますが、わたしが家で気持ちよく過ごせるためでもあります。
わたしたちは二人とも現在40代半ば。人生の後半の折り返し地点に立っていますが、先ほどの話ともつながりますが自分のためにも良いパートナーシップのためにも、わたし自身が「一緒にいて気持ちがよい人でいよう」って思っています。主人にもですが自分に対してご機嫌な自分でいたいです。よく言われることですが、自分が充実していて、相手への優しさを忘れなければ、結婚生活ってよい方にしかいかないと思うからです。
ボッティング大田 朋子 Tomoko Botting-Ota
ライター&プロジェクトプロデューサー
アメリカ→ドイツ→インド→メキシコ→アルゼンチン→(数か月ばかりの英国滞在)を経て、2011年秋スペインへ移住。
現在イギリス・カンタベリー在住。
メキシコでオーガニック商品の輸出会社立ち上げ+運営。
アルゼンチンのブエノスアイレスでマンガの国際著作権エージェント立ち上げスペイン語出版。
⇒プロフィールはこちら https://tomokoota.wordpress.com/about/